Drafts

@cm3 の草稿置場 / 少々Wikiっぽく使っているので中身は適宜追記修正されます。

Shallow survey

is not shallowsurvey2015.org

浅瀬の調査のことじゃなくて僕の造語です。浅いサーベイ

What is it?

基本アブストと結論だけ読むタイプの浅いサーベイです。

What for?

自分のトピックに関係のある論文集合が見つかればそれをちゃんと読んで、まとめて、論文執筆につなげます。

そのひとつ前の段階に、自分の論文をいくつかの研究の流れに位置づけるためのその「研究の流れ」をサーベイします。それはAnnotated Bibliographyみたいな形から、場合によってはサーベイ論文のようにまとめられるようなもので、ある細かめの研究分野のまとまりに対して行われるものです。

さらにその一つ前の段階に、国際会議に参加したりして、なんとなく研究動向を把握したり面白い研究を発掘したりする段階がありますが、その、ザッと目を通す段階について、ただだらだら論文を眺めて読むだけじゃなくて、そのあとに繋がるようにちゃんと文献管理とかと結び付けた自分流の方法を確立していこうと思いました。

  • 本格的なサーベイに繋げたい
  • なるべくカンタンに楽しくやりたい

How to do it?

公開しない

「ポエム論文」「新規性0」みたいなコメントで済ませることもあるし、しかもそれを浅い読みで行うわけなので全然責任もって行えないわけです。気軽にやるにはローカルで済ませる。

いきなり文献管理ソフトに全件突っ込まない

価値のない論文もある状態で、まだ早い。ゴミを突っ込む手間が無駄。

余計なソフト使わずテキストで書く。1ファイル1テーマ。フォルダに全部雑多にまとめる。

その方が気軽。(僕が学際研究多いってのはあるけど)どうせ使うときにはテーマ横断的に使ったりするし、カテゴリーはそんなに明確なものではないので、各論文についてタグをテキストで書いておいて、フォルダ内を全文検索で見つける。そのために単一のフォルダに全部入れておく。

僕の基本的なフォーマット↓

# テーマ名(会議名、ある気になる研究者名…などなど)

説明

## サブテーマ名(年度やワークショップなど)

説明

### 各論文

- tag: [作業に関するタグ(例: wanna-read, finished-reading, not-found, ...)]
- subject: [カテゴリ的なタグ]
- uri: PDF の URLなど

#### 概要

概要

#### コメント

- コメント1
- コメント2

5/4 朝

  • 小学校の先生になってる夢を見た。一応名前は今のままで呼ばれているけれど年齢はもう少し上だったようだ。昨日読んだ本と対応しているのだけれど、その子の職業適性がすべて分布として見通せているときに、教育過程でどう対応するかみたいなことに悩んでいた。実際は、ある女の先生に惚れて構ってほしかったために仮病を使って、僕が無粋に本気で心配して困らせてしまったというイベントもあった。(Sさんに「夢日記つけてみたら?」と言われたので書いてみる)
  • 毎度のことだが合宿とかに来ると仕事がとても捗る。そして人生が幸せになる。一年中合宿していたい。メンバーが良いのかもしれない。
  • 風呂が2階についていて、Aさんが建築における風呂2階の合理性について説いていたのを思い出した。彼女は小学校の時に惚れて以来、今でもずっと素敵なのだが、その素敵さを支えているのにとてつもない自己肯定感があるのではないかと思った。
  • ここ一週間ほど、弱者に自信を与えるのは世の中を平和にするなぁと思っているのだが、テロリストに自信を与えるとヤバいので、難しいところである。

Atom の Markdown preview の色とかが気に食わないとき

Ctrl + , で表示される Settings > Themes > Your stylesheet へのリンク > css 編集

h2 と h3 の見分けがつかないなどなどデフォルトのは使いにくすぎる

とりあえずAtomエディタのMarkdown PreviewのCSSを実務書類的に調整する | 大石制作ブログを導入しておく

pre ブロックの中の文字色と背景色が一緒で文字が見えない

.markdown-preview:not([data-use-github-style]) atom-text-editor{
    color:black;
}

を追加した。

And more

Ctrl + Alt + iデバッグパネルが開くのでそれを見ながら任意の場所の css を上書き。

概念分析の社会学 ─ 社会的経験と人間の科学

1章30分でまず流し読む(そういう粗いことすると警察が来るかもね)

なお、章名は元の章名じゃないっす。俺が覚えやすいように書いてるだけ。

前書きなど

専門的概念も常識的概念と接続しないと我々は認知できない。そこの齟齬が現実と概念の間の相互作用を生み出す(ループ効果)

1章 人種

所謂リジッドな人種の科学的な裏付けは失敗しているが、遺伝座の遺伝子頻度相関は地理的にもクラスターが存在するので、連続性をもった新しい「人種」概念を持ち込んでルロワは人種があるという。それが理解できない(と僕は感じたので中指たてて読んでた)グッドマンがクソリプ返してるんだけど、まあ確かにこういう理論は悪用されやすいという問題意識は分かる。

種の概念については自然を名づける―なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのかが超面白いよ、問題意識も本書と似てるし。

あと、「集団の生物学的特性を確率という形で個人に帰属することによっても人種主義は成立しうるからである(Gannett 2001)」ってのはそりゃそうなんだけど、信頼(もしくは信頼/安心)の議論と接続しないと、それが不適切であり得るだけでしょってことで、そういう不適切な概念活用が行われる過程の研究(冒頭 p.11 の「もう一つ」)に吸収されるだけな気がする。

2章 遺伝知識と疾患

出生前診断ルーマンのリスク/危険の区別で、技術によって後者が前者に移行した好例だね。

細かく具体的な記述はわかりやすく読みやすかった。

偶発性をどう捉えるかってところに大きな論点があって、そこに対して当事者同士の繋がりを持ち出すのははぐらかされた感もある(ロールズ的な正義論を期待していた)が、むしろそれが、どんな正義のもとでも疎外される人たちをどう救うかという点において示唆を得られてよかった。

ナビゲーション2

こういうのイイね(本の構成というメタな点で)。前にシンポジウムでも企画者が各講演のつながりについてナビしなきゃいけないって書いたけど、こういう多様な話をまとめて見せる場合も同じだな。

Electron アプリ開発メモ

Electron で ディレクトリ監視ツールを作ってる。その際に躓いた基本的なことをメモしておく。

Electron でアプリを作る基本

30分で出来る、JavaScript (Electron) でデスクトップアプリを作って配布するまで - Qiita

こちらをどうぞ。このひな形をどんどん書き換えていきました。

html / css / js は普通に書き換えられる

こういうウェブの技術で構築できるのが electron のいいところですし。

プロセス間通信

js を書いていると、main.js と html 側の js でやりとりしたいことが出てくるはず。ローカルでの計算結果を表示したりね。そういう時に、Electronでipcを使ってプロセス間通信を行う - Qiitaが参考になると思いきやこれはもう使えなくなっていて、

の2つを使う。前者は ipc と同じくプロセス間通信で、後者は main プロセスから html 側のイベントを取得したり、js を実行したりにも使える。

例:

main.js

mainWindow.webContents.on('did-finish-load',function(){
   mainWindow.setTitle("sample");
   mainWindow.webContents.send('message', 'Hello World!');
});

view.js(html側)

  const ipcRenderer = require('electron').ipcRenderer;
  ipcRenderer.on('message', function(event, message){
      var date_obj = new Date();
      var li = document.createElement("li");
      var span1 = document.createElement("span");
      span1.appendChild(document.createTextNode(zfill(date_obj.getHours(),2) + ":" + zfill(date_obj.getMinutes(),2)));
      var span2 = document.createElement("span");
      span2.appendChild(document.createTextNode(message));
      li.appendChild(span1);
      li.appendChild(span2);
      document.getElementById("message").appendChild(li);
  })

今回はシンプルなものを作っているので、jquery も react もなんも使ってない。生 javascript

BrowserWindow のタイトルを動的に書き換える

既に上の例に示しているが、'did-finish-load' イベントを受け取ってからタイトルを書き換えないと、非同期の問題で html に書き込まれた title タグを上書きできない。

参考:

BrowserWindow のメニューを入れ替える

Menu APIを参考に書く。こちらは右クリックメニューを作るサンプルがドキュメントに書かれているが、最後の Menu.setApplicationMenu(menu); を BrowserWindow インスタンスの mainWindow に対して、 mainWindow.setMenu(menu); と書き換えるだけで、上のメニューバーの入れ替えが実現できる。

例:

const Menu = require('menu');

var template = [
    {
        label: 'Test',
        submenu: [
            {
                label: 'console',
                accelerator: 'CmdOrCtrl+M',
                click: function(item, focusedWindow) {console.log("selected.");}
            }
        ]
    }
]

//mainWindow の定義はすでにコードに書かれている想定
//mainWindow = new BrowserWindow({width: 800, height: 400});
var menu = Menu.buildFromTemplate(template);
mainWindow.setMenu(menu);

参考:

引数のパージング

process.argv で引数を受け取れる。Python の sys.argv みたいなもん。でも注意しなければいけないのは、electron コマンドで起動してるときは、

electron [main.jsのあるディレクトリ] [引数]

となっているので、2以降を使うのだが、コンパイルして exe とかにすると、

hogehoge.exe [引数]

となるので、インデックスがズレるのだ。ちゃんと、commandernomnomあたりを使って、引数のパージングは実装したほうがいい。

参考:

配布

Windows 用にコンパイルするとこんなシンプルなプログラムでも 100MB を超えてしまう。それなら node.js や electron をインストールさせるインストーラを作って、メインはバッチファイルで作ってBat To Exe Converterみたいなので体裁整えた方が良い気がするかもしれないが、上記に書いたように、electron や nodejs がまだ進化中なので、その方法では electron のバージョン違いなどですぐ使えなくなる。諦めてコンパイルしよう。

GitHub 上でバイナリのリリースは Release Your Software を参考に。

Mac 用のコンパイルでエラー

Windowsmac 用のバイナリを作るときに Cannot create symlinks; skipping darwin platform というエラーが出るが、これはコマンドを管理者権限で実行する必要があるらしいです。

参考:

electron モジュールに組み込まれているモジュールの利用

Qiita に投稿したのでそちらを見てください→electron v0.35.0 以降は、electron モジュールを使いましょう -Qiita。要は

  • × const app = require('app');
  • const app = require('electron').app;

ってことです。

その他参考:

何を作ってるのか

Current Jazz の Danny Green の音がFFっぽいなぁと思って、そういやFFの決戦ってシマノフスキ交響曲にヒントを得ていると聞いたことあると思って、以下の3つをヘビロテしている

Szymanowski: Sonata No.2 Mov.2(Fuga)


Karol Szymanowski ‒ Piano Sonata No.2, Op.21

Danny Green: Thirty Springrolls Please


After The Calm - EPK

浜渦正志: FINAL FANTASY X 決戦


FINAL FANTASY X 決戦

「なぜ僕はジェンダーを語る人と衝突しがちなのか」第 k 回、「ブルードルフィンのヘルメット」です。


Twitterパパ、スーパー戦隊は仕事なの?「スーパー戦隊と公共性」(工藤啓) - 個人 - Yahoo!ニュース というリンクが張られていて、流し読みながら、別にこれとは全く関係が無いのですが、スーパー戦隊って男に強さ、女に優しさを性格付けする描写が多かったので、今なら問題にされやすいだろうなぁと考えてました。そもそも女性が主役にならないのは仮面ライダーも同じで、仮面ライダーの主人公って男ばっかりですけど、女主人公とかつくらな... - Yahoo!知恵袋みたいな回答にあるように基本的に「子供向けキャラクタービジネスの世界では、『男女の住み分け』は思っている以上に重要」なんですが、そういう文脈を無視するのがジェンダー界隈なので*1

子供っていわゆる第一次反抗期くらいから男女別々に遊ぶことが多くなって、同性で同じコンテンツを見ていることも重要になってくるのかと思います。僕はそのころ、男女の遊びグループが分かれる中でどちらにもちょこちょこ顔を出すけれど一人遊びが多くなるという経緯を辿って、幼稚園では完全に浮きました。園を脱走して電車を見に行ったり、一人で氷の張ったプールを歩こうとしてあわや溺れそうになったり、親は監督不行き届きな幼稚園の先生に不満を持ってましたが、僕がみんなから逃げている以上しょうがなかったと思います。基本的に女の子と遊べないし、ガサツな男の子が嫌いだったのですが、ある日男の子と女の子が楽しそうに騒いでいるのを見て「おお、珍しい、何をしているのかな」と思ったらスカートめくりから鬼ごっこに発展していたようで、「なるほど、そういうものなのか!」と早合点し、途中で加わったところ、スカートをめくって先生にチクられ怒られて「なんという理不尽!」と思いました。その理不尽さを共有する人がおらず、仕方なく自分の持ち物を入れる棚の前に行き、青いカゴのなかの自分の持ち物―自分の持ち物だけは自分の味方だという安心感があったのです―を順次眺めながら心を落ち着かせていたことも鮮明に覚えています。暗いですねー、キモいですねー、残念な子ですねー。でも未だにその「彼」にどうやったらよかったかという解決策を提供できずにいます。

前後しますが、僕は年中から通園したので、入園前の4歳の時にやっていた戦隊ものといえば超獣戦隊ライブマンだった。当時、そのあるキャラクターのヘルメットをかぶってなりきって自転車漕いでました。母曰く「あれは見ていて恥ずかしかった」とのことですが、なりきっていたキャラクターは「優しさ」を性格付けされている女性のキャラクターだったのです。べつにそこになんの違和感も感じなかった。好きなキャラクターだったから。それだけ。前述の文脈に翻訳し直せば、強さ、優しさ、などのキャラクター付けだけでキャラを見ていて、男だろうが女だろうが些末事だったのです。


超獣合体ライブロボ

周りにはたまに話してますが、2歳~3歳にかけて塗り絵も女の子用ばかりやっていて、でも、自分が女の子だという自意識ではなかった。電車やメカが大好きで、そこはとっても「男の子」なのです。性的にもヘテロで、それを明確に自覚していました。

ジェンダーを語る人々は、男と女の区別をかなり自明のものとしてなおかつすごく重大なこととして出発して、その出発点が色々縛られているもんだから、その原因を社会環境とかに求めているように見えます。何を語ってもその出発点は強固だし、むしろそれを強化するようなことしか言わないので、3歳までの平和な世界を壊す、悪いやつらなのです(冗談です)。もちろん、そりゃその区別が現実問題必要で、なおかついろんな災厄をもたらしてますよ。でもその解決策を考えるのに、なんで区別を強化して距離を離す方向に行くんですかね。


大学入ってすぐに、これを理解してくれる人々が寮にいたのでとても心地よかった。そして、その10年後にも某サークルの後輩たちが、ソウルメイトという概念を駆使して―まあ他のメカニズムも働いているのですが―、仲が良いけれどいわゆる「男女関係」ではない関係を構築してるのをみて、「あぁ、類友なんだな、テニサーではありえないもんな」と思って見ていました。

昨日のデートも、まったく心地よく、ずっと話していたくて、四条河原町から京都駅まで喋ったまま歩いてしまいました。

ちなみに、これは性的な事柄を避けているのではないです。僕は別に性的に欲望されることも全く厭わないですけれど、性的に「だけ」欲望されるのはとても悲しい。2つの指標があった時に(1,0)から(0,1)の一次元直線しか見えない人が多いのですけど、ふつーに(0,0)も(1,1)もある2次元でとらえてほしい。なんでわざわざ一次元にするのかわからない。かわいさの称揚の否定も同様、かわいさの称揚を否定する必要なんてどこにもない。いや、本当はわかってるけどね、反比例するという間主観感覚があるからでしょ。なんでそこを固定して考えるのか不思議です。

この性的にだけ欲望する人と通底するのですが、実は世の中の人間のそれなりの割合が僕の目から根本的に違う、人間の皮をかぶった地球外生命体かなにかのように見えています。その違いの方が男女の違いよりもずっとずっと僕にとっては恐ろしい。これは学歴や政治的思想とも関係が無い。血液型なのかなとか、ADHD特徴なのかなとか、いろいろ考えているけれど、よくわかりません。ふとした仕草とかを見て「同じ人間なんだなぁ」という謎の発言をしてしまったりします。

別にそんな異人でも尊敬したりは全然できるのですが。


冒頭の題にもどると、衝突のメカニズムとしてはトランスの人とかクィアの人が、ジェンダー論の主流(なんてものがあるのか微妙だけれど)と衝突するのと似ていたりするのかな。まあ、あの頑迷さが腹立つという Yet Another 頑迷さなんですけど。


*1:これ、後半の男女の住み分け自明云々とぶつかる気がしますが、ここでは要は子供社会とか経済的側面とか無視して、表層的な token (cf.token-black) だけ語るって意味です