RPGツクールなる製品があって、昔友達とみんなで作ったのは楽しかった(正確にはスーファミのRPGツクール2、1996発売)。俺が中二病めいた名前の無駄に強い武器とかを作ってゲームバランスを崩し、怒られたりしたのを覚えている。そして、その後、自分でもRPGツクール2000は買ったのだけれど、あまりにも凝りすぎてなかなか完成しなかった。
今でも、RPGツクールは発売されていて前述の2000もまだ現役。無料で配布されているランタイムをダウンロードすればパソコンで気軽に遊べる。さらに、RPGツクールMVが 2015/12/17 に発売されて、大きなウリの一つがスマホ対応だ。これでゲームを作って売って元を取るというのはライトなクリエーターにとってワクワクする話だろう。
世界的にRPG作成ソフトと言えばこれが一強なのが現状なのだが、モバイルゲーム全盛期にあってRPGという枠で語られずに他のゲームジャンルも作れる汎用のゲームエンジンが普及しているのではないだろうかと思って調べてみた。
RPG creation software - Wikipedia, the free encyclopedia にオープンソースのRPG作成ソフトもいくつか掲載されているが、どれも最大でグーグルヒット件数が万の単位なのであまり普及しているとは言えない。GDevelopはRPGに限定されるものではないが、html5 で動くゲームが作れるだけでなく、モバイルやPCのネイティブでも動くものが作れるらしい!あとシミュレーションRPGのプラットフォームでSRC(Simulation RPG Construction)は小規模ながら息長く続いているみたい。WOLF RPGエディターなんかもかなり人気だ。
プログラム無しで作れるのはそれくらいしか見つけられなかったが、ゲームプログラム専用のプラットフォームはたくさんある。
例えば白猫プロジェクトは Unity だという。まず、Unity なら Android と iOS に簡単に同時対応できるというのが大きい。Unity で 2D ゲーム専用の開発モードもあったりするので、RPGも比較的簡単に作れそうだ。ただし、Unity Web Player は発展途上にあって ブラウザプラグインの死 - Drafts に書いたように、NPAPI の廃止に従って Unity はそれを 非推奨(deprecation) とすることを発表したが、WebGL への対応にはかなり大きな変更を迫られている。
html5関連はいろいろあって、The Big List of HTML5 2D Games Engines あたりに 2D 用のがまとめられている。軽量フレームワーク好きの僕は melonJSが気になっている。軽量さを保つために Tiled Map Editor のような外部のツールとの連携を図っているのも素敵だ(参考: 【レビュー】ゲームのタイルマップを手軽に描けるツール「Tiled Map Editor」 - 窓の杜、Using JavaScript and HTML5 to Develop Games: Creating a Platformer Game with melonJS and Tiled)。でもそれをネイティブ対応にしようと Electron 使うのはできることはできるけど良い方法なのかは疑問(参考:Electronでゲーム開発はできるのか(ブロック崩しもどき) - Qiita)
参考:
ちなみに Tiled は前述の Unity にも取り込むことができ、Unity 2D RPG Tutorial - YouTubeのような丁寧なチュートリアルも公開されていたりする。Unity には独自のアセットストアがあって、Nostalgia: 2D Tile Map Editor や AutoTileSet のようなマップ作成ツールもあるけれど、Unity 依存になるし、この2つも昔は無料だったのが有料化されていたりもする。
シミュレーションゲームでオープンソースというなら Battle for Wesnoth が有名だ。こちらはSDL のようなライブラリはもちろん使っているが、基本的に0から書いているんだと思う。0から書くのも昔よりは随分楽になったはずだ。容量とかもあまり気にしなくてよくなったし。
…まあ作る時間はなかなかないし、まずは論文と同じで簡単にプロットを作ることが大事なのだけれど。