対象事象
ある研究室において
- 男性比率が高く、女性にとって環境が良くないため不満が溜まっている
- 男Vが一緒に解決策考えません?って言った
- この事例が「目の前で文句言ってみろよ!」という抑圧の一歩手前だという外部の非難が観測されている
- 女Lは「解決策考えません?」とか望んでない、ツイッターで呟くくらいにしておけと言っている
曖昧な点と勝手な解釈
- 「ツイッターで呟くくらいにしておけ」というのはツイッターなら対面の抑圧が無くて議論しやすいというのか(議論に積極的、手段についての提案)、ツイッターならお互いにほっとける(そもそも議論に消極的)という意味なのか、わからない。
この点については、後者だと思いましたのでその前提で話します。そもそも議論とかめんどいんでしょう。
このエントリを書く動機について
- 別にこの問題個別に突っ込む熱意も介入する立場も無いので好きにすればいいと思う
- 女Lが僕の名前を挙げてこの話してたので、反応したくなっただけ
行動と予想される結果
1)「ツイッターで呟くくらいにしておけ」を通す
結果:
- 「女性にとって環境が良くない」ことは改善されない
- 女性陣にも男性陣にも余計な負担はかからない
言ってみれば +0 -0 な策ですね
2)Vの提案に乗って直接的な問題解決を図ってみる
結果:
- 「女性にとって環境が良くない」点で言葉にできて解決可能なもの(「汚いから掃除」とかね)は実は少ないので、ほんの少しだけ解決するがほとんど本質的に解決しない
- 女性陣はそういう場に参加すること自体がストレスだし、男性はせっかく「場をつくってやった」のにろくに議論は進展しないわ、決まったことをやってみても不満は解決した気はしないわで徒労感
+0.01 -10 くらいな策ですね。
3)以上を前提に、女性で集まれる場を作れるように提案するためにVの提案に乗る
要は絶対的に女性同士のコミュニケーションとか足りていないんですから、まずそれを用意すべきなんじゃないでしょうか。僕は「女」「男」って分けて何かすること自体大嫌いなんですけど、上の状況見るにそういうレベルじゃない。具体的には曜日を決めて午後の喫茶タイム兼女子会でも研究室で開かせてもらえればいい。研究室外の友達も呼んで。
結果:
- 話せる場ができるだけでかなり不満はマシになるのでは
- 結局女性側が人集めも会運営も主体的にうごかなきゃいけなくて苦労すると思う。積極的に動いてくれる男が居ればいいですけどね。
+10 -10 くらいな策だと思う。
4)そもそもコミュニティ内に解決策を求めない
1に近いけど、ABCのお料理教室行ってみるとか、女性が多そうな場に顔を出せばいいのです。普通会社員とかだと大抵この解決策がとられます。ヨガとか流行るのそういうことです。学生にはお金かかるから現実的じゃないですね。僕は博士でも受け入れてくれる学部生だらけのサークルに入った。
でも、コミュニティの問題として考えてるんですよね?後輩の女子も同じ思いをする。それをなんとかしてあげたい。そうじゃなきゃこれ一択です。
結論と僕の過去の発言に関する私信
めんどくさいっていうなら1しかないです。ずっと文句を言い続けるしかないです。きっとV氏はちょっとM気質あるんで、3案で上手く手伝わせるように持っていくっていうのが賭けられる唯一の方法だと思った。ので、LINEでは、「馬鹿らしいと思いながらもV氏の提案に乗ってみたら?って思った」って送りました。
「いいことしてる気になるなよ」という言葉についてですが、解決に寄与する苦労をするつもりもないのに、「デモをする」という定型的な苦労をすることでいいことした気になる、デモ参加者のそういう態度を「いいことしてる気になるなよ」と批判したのです。この例は別に当てはまらないでしょう。V氏が議論する場を開くことを目的化し始めたらそういう非難をしてもいいと思います。今の大学が男女参画に関する報告書を求めてくる感じのもそういう非難をしてもいいと思います。
「解決できるステークホルダーを巻き込んで解決策をさぐりましょう」ってのは上のような状況では難しいでしょう。それは男性側の問題もありますが、そもそも2で書いたように女性側にとっても解決どころか問題の所在が認識されていないのではと推察されるからです。