結婚したら女も男もミドルネームに相手の姓を入れるようにしたら素敵じゃないか。そうしたら、家族の一体感が!とかいう問題とか、子供の姓の問題が薄まるしいいじゃないか。選択的夫婦別姓は当然そうなるべきだと思ってるけど、家族としての共通点を名前というアイデンティティに含めたいという欲求も同時にあるので、その方法としてミドルネーム欲しいなと思った。
でも、
家族の構成員が、それぞれの姓の表記が異なっている旅券を所持し、同時に海外に渡航すると、出入国審査や滞在許可取得の時などに支障が生じる可能性があります。申請者の責任で家族の姓を同一にしておく必要があります。
みたいな注意書きが非ヘボン式ローマ字氏名表記等申出書にあって、まあ全世界的にそういう運用になってないと面倒なんだなぁと思った。でも、この文言脅しっぽくない?実際そういう問題生じること少ない気がする。
戸籍に通称を記載し,免許証やパスポート等にも通称を使用できるようにする徹底した通称使用制度も観念上考えられますが,そこまでするのであれば,戸籍上で夫婦の姓を統一しておく必要があるのか疑問であり,選択的夫婦別姓による解決が合理的と言えます。 そもそも,氏がその人の人格・個性と密接不可分なもので人格権の一部であることを考えると,中途半端な通称使用制度では問題の解決になりませんし,二つの姓の使い分けは負担が大きいだけです。
from 「選択的夫婦別姓・婚外子の相続分差別 Q&A」日本弁護士連合会
実際、国際結婚とかで必要とされているし、別姓問題とは別に通称またはミドルネームの法制化は必要とされているんじゃないか。通称使用の法制化は自民党が妥協案として出していることもあって、それの否定は別姓推進のための方便に聞こえる。
夫婦別姓 - Wikipediaの反対論の項は順番に読むと「はぁ?」って感じのものばかりだったが結合姓だけ、おおお同じこと言ってる人いたのかーと思った。でも、参考文献が主に創姓に関するものでちょっと考えがちがうなぁ。
参考:
- 国際結婚の際の複合姓について : 恋愛・結婚・離婚 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
- 今回の夫婦同姓合憲判決は保守的に見えて相当ラジカルな意見だよって話 - Togetterまとめ 2015/12/21追加、うーん、これは結局そこまでアトミックにできないことを逆手に取った単によく練られた保守的な判決に見える。そもそも結婚は単に契約関係なので、Creative Commons のように法の上に一つレイヤーを作って契約すればよい、そもそも結婚制度を使わなければ改姓の必要はない(これは「婚姻は意図的にしたもので、強制はない」という判決の真意と符合)。だからフランスではPACS(民事連帯契約)が法制化されているし、日本でも法と社会環境に合わせて導入することが望まれると思う。氏の制度はそりゃ違憲になるわけないし、判決の結論自体は妥当なんだけど、これをラジカルと見るのはちょっと…。まあ、それを見破って反論できない程度なのにこの判決のレベルに立つ保守を見下すライトフェミをぶん殴りたかったんだろうなと思わなくはない。そして、現状の家制度を背景とした法律をいろいろ変えなきゃいけないので、その文脈で違憲判決はあり得ない。