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Drafts

@cm3 の草稿置場 / 少々Wikiっぽく使っているので中身は適宜追記修正されます。

モモ

お題

制約:

  • 各章50文字以内×2文
  • メモを作るときには2章以上遡っちゃいけない(1章は良いし、それで文の量を調節してもよい)
  • その後要約を作る。

余談:

  • 基本、ネタバレを読んでから映画を見るのが好きなのだけど、児童書だからまずサッと読んだ方が早いと舐めてかかっている。
  • その割に 300p を超える本を読みとおすことがあまりない人間なので、メモがてら要約しようと思い立った。
  • え?要約するって行為が本の趣旨に反するって?そうかもねw(まだ読んでないがそういうお題の可能性が多々あると思っている)

要約メモ

第1部:

  • 大きな都会の南のはずれ、小さな円形劇場の廃墟に、貧しい身なりのモモという女の子が住みついていた。
  • 警察にお願いして施設に入れてしまうよりも、近所のみんなで面倒を見る方がよい、という話になった。
  • モモには、人の話を聞くことでその人の問題を解くという、珍しい特技があった。
  • 話しているうちに、悩んでいる人は悩みが解け、引っ込み思案は勇気がわき、けんかしてる人は仲直り。
  • 航海ごっこをする子供たちは、本物の夕立も架空の暴風雨と思っちゃうくらい遊びにのめりこんじゃう。
  • モモは何か特別なことをするわけでもない、ただ、みんなの中にいるだけ。
  • 丁寧に言葉を絞り出すベッポ爺さんと、デタラメを捲し立てる若者ジジは、モモと特別に仲が良かった。
  • ベッポ爺さん曰く、長い道路を掃除するときには、全部のことを考えず、一歩一歩だけ楽しむのが大事。
  • ジジが旅行者に話すのは、想像に満ち満ちた円形劇場の歴史。
  • あと、ベッポ爺さんもジジも、自分とモモが全く違う人物だったというファンタジーを聞かせてくれた。

第2部:

  • 都心の理髪師フージー氏のところに時間貯蓄銀行の灰色の外交員がやってきた。
  • フージー氏の「無駄にした」時間が計上され、慄いた彼は時間の節約を誓い、実際に節約し始める。
  • 次々に時間を節約し始め疲弊してゆく近所の人々を、訪ね回ることでモモは幾人かの目を覚まさせる。
  • その活動に気付いた灰色の男は、高価だが想像や遊びの余地がない人形をモモに与えて混乱させる。
  • モモは灰色の男を撃退し、その話を聞いたジジは、俺たちが時間を取り戻そうと活動を始める。
  • ベッポは慎重な態度を見せるが、科学者も警察も頼りにならないと息巻くジジは、数千人の子供を集める。
  • しかし、大人はその活動を等閑視し、時間泥棒のたくらみを大人に知らせる集会は失敗に終わる。
  • 一方、モモに撃退される際に時間泥棒の秘密を洩らした外交員が裁判を経て処刑される様をベッポが目撃。
  • モモの大捜索網が張られたことを、モモに知らせに急ぐベッポだが、モモはカメに誘われて脱出済み。
  • カメはゆっくりだが先を読む着実さで不思議と早く、時間の境界線の先の賢者ホラの部屋にモモを誘う。
  • 灰色の幹部たちは、緊急会議を開いて喧々諤々論議するが、なかなかいい案が浮かばない。
  • モモの友達を引き離せば、モモはたまらずホラの部屋の場所を吐くだろうという案が喝采を浴びる。
  • ホラはずっと灰色の男やモモの動向を不思議なメガネを通して見ていた。
  • ホラのなぞなぞを解いたり、<時間の花>を見せてもらうことで時間への理解を深めるモモ。

第3部:

  • ジジは売れっ子の語り手にされ懐柔されてしまい、身寄りのない子供は<子どもの家>に強制収容。
  • ベッポは警察に事の経緯を話して精神病院送りされ、モモを救い出すため時間貯蓄契約して退院する。
  • これらのことはモモが時間の境界線の先で1日過ごした、現実世界の1年間の間に起こった。
  • モモはニノの店で、ビュッフェに何度も並び後ろの客に怒鳴られながら友達の動向を聞きだす。
  • まずはジジに会いに行くが、慌ただしく話した後、ジジのそばに居続けることを拒絶してしまう。
  • いつのまにかカメのカシオペイアとはぐれていることに気付く。
  • ベッポらしき人を遠目に見かけるが、話しかけることはかなわなかった。
  • <子どもの家>に入ることもできず途方に暮れていると灰色の男が現れ、交渉を約束する。
  • モモは一度交渉から逃げようとするが、困っている友人を助けんと勇気を奮い起こす。
  • ホラの部屋に案内することを拒絶しつつ、カシオペイアとはぐれたので不可能なのだと漏らす。
  • カシオペイアと再会し、ホラのもとへ。
  • それを灰色の男たちはつけるが、ホラの家にたどり着くが、中までは入れない。
  • 彼らは包囲網を作り、ホラの家から流れ出る時間を、人間の時間を加工した葉巻の煙で汚染する。
  • ホラが眠って時間の供給を断つ間に、モモが時間の花一輪で動いて灰色の男たちを消す計画を立てる。
  • 計画は実行に移され、止められた時間に気付いた灰色の男たちは時間貯蔵庫に急ぐ。
  • 葉巻が燃え尽きて消えてしまう者が続出する中、モモは彼らを追って貯蔵庫にたどり着く。
  • すべてのものは留まり動かなかったが、時間の花を手にして触れることで貯蔵庫の扉を閉める。
  • 時間の供給を断たれた灰色の男たちは消滅、すべては元通りになってめでたしめでたし。

要約

街はずれの小さな円形劇場の廃墟に、貧しい身なりのモモという女の子が住みついていた。 モモには、人の話を聞くことでその人の問題を解くという、珍しい特技があった。 ただモモがそこにいて見聞きしているだけで、悩んでいる人は悩みが解け、引っ込み思案は勇気がわき、けんかしてる人は仲直り、みんなの遊びは楽しくなる。

ある時、時間貯蓄銀行の灰色の男たちが暗躍しはじめ、人々は時間を節約してせっせとシステマティックに仕事するようになる。 仕事の喜びは失われ、生きる喜びも失われ、人とのつながりも失われてゆく。 そんな中、モモはカメのカシオペイアに誘われて時間の賢者ホラに会う。ホラとのやりとりで時間への理解を深めたモモは、現実世界にもどって危機を感じ、ホラとともに奪われた人々の時間を開放する計画を立てる。

341字。まあそのまんま。傾聴がわざわざ1部まるまる使われて描かれている理由は、時間の節約でまず初めに疎かになるのがゆっくり人の話に耳を傾けるということだからだと思う。第3部14章「食べものはたっぷり、話はちょっぴり」でそのつながりは象徴的に描かれる。あと、警察をDisってるあたりも含め、以下の村上春樹のスピーチとも共通する、システム Dis が感じられる。

 「高くて、固い壁があり、それにぶつかって壊れる卵があるとしたら、私は常に卵側に立つ」ということです。

 そうなんです。その壁がいくら正しく、卵が正しくないとしても、私は卵サイドに立ちます。他の誰かが、何が正しく、正しくないかを決めることになるでしょう。おそらく時や歴史というものが。しかし、もしどのような理由であれ、壁側に立って作品を書く小説家がいたら、その作品にいかなる価値を見い出せるのでしょうか?

 この暗喩が何を意味するのでしょうか?いくつかの場合、それはあまりに単純で明白です。爆弾、戦車、ロケット弾、白リン弾は高い壁です。これらによって押しつぶされ、焼かれ、銃撃を受ける非武装の市民たちが卵です。これがこの暗喩の一つの解釈です。

 しかし、それだけではありません。もっと深い意味があります。こう考えてください。私たちは皆、多かれ少なかれ、卵なのです。私たちはそれぞれ、壊れやすい殻の中に入った個性的でかけがえのない心を持っているのです。わたしもそうですし、皆さんもそうなのです。そして、私たちは皆、程度の差こそあれ、高く、堅固な壁に直面しています。その壁の名前は「システム」です。「システム」は私たちを守る存在と思われていますが、時に自己増殖し、私たちを殺し、さらに私たちに他者を冷酷かつ効果的、組織的に殺させ始めるのです。

Yet-Another要約?とその心

メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。 メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。 その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、

「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」 と尋ねた。

すると漁師は

「そんなに長い時間じゃないよ」 と答えた。旅行者が

「もっと効率よく漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」 と言うと、 漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。

「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」 と旅行者が聞くと、漁師は、

「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」

すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。

「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、 きみにアドバイスしよう。 いいかい、きみは毎日、睡眠時間や子供と遊ぶ時間や歌を歌う時間を節約してもっと長い時間、漁をするべきだ。 それであまった魚は売る。 お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。 その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。 やがて大漁船団ができるまでね。 そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。 自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。 その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、 ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。 きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」

漁師は尋ねた。

「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」

「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」

「それからどうなるの」

「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」 と旅行者はにんまりと笑い、

「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」

「それで?」

「それが全てさ」

お金を溜めるのことと、時間を溜めることはよく似ている。

実際は時間を貯蓄することなんてできないので、

金銭効率=金銭価値/時間

を最大化し、金銭価値以外の価値への時間の割り当てを少なくしている様がモモでは描かれている。

そこで、時間の節約に関する文言を金稼ぎに関する有名なコピペに付け加えただけ。

コピペでは末尾に

「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、 日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中は釣りをしたり、 子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、 歌をうたって過ごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」

という旅行者のセリフがあるが、人間ではない灰色の男はそれを素晴らしいと思わないので削除。

こちらではモモの傾聴に関する部分は省いているので要約としては半分だけ。 そしてこれはジジが堕ちてしまった面。時間を取り戻す部分は、完全にファンタジーで、時間を取り戻す実践的方法のメタファーとしては読めなかったので、そこも省いている。 でもこれがメインテーマだと思う。

813字。

時間の理解

ホラと会って時間の理解を深めると書いたけれど、その部分はファンタジーとメッセージが密接に結びついていてほぐせないので、原文を読むしかない。参考: ミヒャエル・エンデのモモの謎々: かぼちゃの小船

三人のきょうだいが、ひとつの家に住んでいる。
ほんとうはまるでちがうきょうだいなのに、
おまえが三人を見分けようとすると、
それぞれたがいにうりふたつ。
一番うえは、いまいない、これからやっとあらわれる。
二番目もいないが、こっちはもう家から出かけたあと。
三番目のちびさんだけがここにいる、
それというのも、三番目がここにいないと、
あとのふたりは、なくなってしまうから。
でもそのだいじな三番目がいられるのは、
一番目が二番目のきょうだいに変身してくれるため。
おまえが三番目をよくながめようとしても、
そこに見えるのはいつもほかのきょうだいだけ!
さあ、言ってごらん、
三人はほんとうはひとりかな?
それともふたり?
それとも―――だれもいない?
さあ、それぞれの名前をあてられるかな?
それができれば、三人の偉大な支配者がわかったことになる。
彼らはいっしょに、ひとつの国をおさめている―――
しかも彼らこそ、その国そのもの!
その点では彼らはみなおなじ。 

禅の本を並行して読んでいるので刹那概念が連想された。

時間が何かについて考えてみることは、良く生きるために有効だけれども、時間が何か答えを知らなくても良く生きることはできる。

要約するって行為が本の趣旨に反するって?

まあ読む前からこれを危惧していたが、僕は特にファンタジーの構成が好みではなかったので別にいいと思う。 あと、要約する意義というのは時間の節約だけじゃないからね。