Drafts

@cm3 の草稿置場 / 少々Wikiっぽく使っているので中身は適宜追記修正されます。

エミュROMの公式提供ってできないのか

エミュで遊ぶのにちゃんとソフト買って吸い出したって話したら、どうせダウンロードしたんでしょみたいな反応を受けることがあるが、初代PSのゲームは例外的にそのコストが非常に低い。まず、コピープロテクトのかかっていないただの CD なので一般的な CD → ISO のツールで読み出せる。そしてソフトも安い。ドラクエ7の中古価格は180円

でも、これって中古販売業者が少し得しているが、エミュ用ソフトが禁じられる根拠となるゲーム業界の保護には一切寄与しない行為だ。ゲーム小売店とメーカーはパイを奪い合う関係であり中古を買うことは小売店の延命にはつながるが時代の流れとしてそもそもゲーム小売店は消えゆくと言われている

(法律用語の善意ではなくて一般的な意味の)善意のユーザは受け取る娯楽の対価を適切に払うことで「ゲーム業界の保護」に寄与したいと思っているが、PSのISOなんかは、オンラインからダウンロードできるようにしておいて、投げ銭の口でも用意しておいた方が儲かるんじゃないんだろうか。吸出しの面倒な機種はもっとそうで、その規制を守らせて儲かるのは吸出しの機械の周りだけ。コピープロテクトという方法もあるが、改造して遊べないゲームは金出して買う気がしない(レベル上げみたいな雑務で時間を取られてお金を取られるとはなんたることか!)

いろいろと一般的な欲求ではないのは承知しているので、表題の話がマーケットとして成立するかは不明だけど、なんでやんないんだろう?新しいゲームをやる人が減るのだろうか?「振り込めない詐欺」じゃないけど、適切な支払い窓口がないのは双方にとって不幸だと思うんだけど。

本と図書館についてもそうで、いくら本を読まない僕でも人生で読んだ本は千冊以上にはなるはずで、それを図書館的にちゃんと場所と整列と保存の管理をするとなったらそれだけでもコストだし、そのうちの9割は一度しか読まない本なのだ。これは、本好きな人たちが僕の分まで買って支えてくれているので文句を言う立場にないが、漫画喫茶が好きな僕は、図書に関してもレンタルと喫茶とで9割の欲求を満たす。残りの1割は何らかの形で買っている(これまた中古の問題はあるが)。漫画喫茶に払ってるお金は総計数万にはなっていて、お金を払わないわけじゃない。善意の寄贈本に苦慮する図書館のニュースでも数字が上がっているけれど、実際に本としての長期間保存に値する*1のは1~2割なんだから、僕の上の肌感覚は、本に関する限りそこまで特別というわけではなさそうだ。

*1:もちろん国会図書館に納本するのは必要、それは別の話