Drafts

@cm3 の草稿置場 / 少々Wikiっぽく使っているので中身は適宜追記修正されます。

たれっぱなしのこうべ

いざ、お詫びが必要な時のために鳩居堂の便箋を常に机に入れておくという「常識」がある ― これは考古関係の方から聞いた「文化」なのだが、相対的に元居る場所との文化の違いを意識することが多い。

飲み会の会費はその場で集めない

大抵、飲み会はゲストが居ることが多く、その人からは会費を徴収しない。これは共通。でも、今日驚いたのは、ゲストの居る場で(とはいってもコソっと一人一人に声をかけて徴収していたのだが)集めるのが非常識だとお叱りを受けたこと。後日忘れずに集めて回るの、部屋に居ない人も多く、余計な時間もかかるし大変!でも、確かにこれが格式の高い宴会ならば分かるし、その延長線上の気遣いとしては分かるので、気をつけよう。

仕出し

毎回外の店で飲み会というよりも、建物内でやるのがコスパもいいし、また会議からの移動が無くていいので、前の研究所でも弁当屋に頼んだり、有名店のサンドウィッチを買ったり工夫して研究所内パーティーというのは何回かやった。その場でゲームを持ち込んだり研究のデモみたいなこともしたりして楽しかった。

で、今回は忙しい中でいろいろ直前まで決まらなかったことや、ゲストが赤ちゃん連れだったこともあり、この方式でやろうと思ったのだが、「仕出し」を事務の方が検討してくれていると聞いて生協のビュッフェ形式で提供されるような食事のことだろうとタカをくくっていたのだ。その方が直前の人数変更にも対応できる!と思った。

しかし、来たのは京都有名店の御膳であった!

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もちろん途中のやりとりで料亭っぽい名前が出てきていたり「1人3200円の弁当です」みたいなメールが来ていたので「ん?なんかイメージ違うぞ!?」とは思っていたのだが、豪勢な感じにびっくりした。「お も て な し って感じやーっ!!!」って感動してしまい、海外から来られたゲストの方も喜んでおられたので結果的には良かったのだが、人数調整や予約の楽さにおいて見当違いを起こしていたため、人数決定が遅くなり「○○さんにチクりましたからね」とこれまたお叱りを受けたのである。

上の会費の問題含め、そういう場を企画する際の気構えが、なんか違う。自分たちで作りあげて、ちょっとダメな部分も多いけど、やる側も参加する側も楽しむというのを良しとするのは Geeky なのかもしれない。緻密に用意された最高のおもてなしを参加者に提供する、そのために裏方がたくさん働く、みたいな感じ。異動の時に、京都だと社会的な大学教員の地位が高いと聞いていて、ふーん、くらいにしか思ってなかったが、こういうところにも表れているんだなと思う。そして、その中で事務の負担を減らすために教員は連絡だけは早目にする、これは気をつけます。

そして、洗って返すのが一般的なんですね。これも初めて知った。参考: 仕出しで法事の会席を頼んだ場合 - パックではなく器の御膳でお願いした場合... - Yahoo!知恵袋

郷に入れば郷に従え

まあ、自分の受けた精神的ダメージ―つまり、今日のセミナーおよび懇親会企画の手間とかで、もう既に赤信号だった博論がさらにドン詰まっていて、精神崩壊しそうなんすけど―を解消するために愚痴っぽく書いてる部分もあるけれど、基本的には郷に従うの大事だなと思って反省メモしてるわけです。実は着任直後に、まったく訪問者のことを考えていないウェブサイトの作りを変えてやろうとか、これを作ろう、あれを実現しよう、と意気込んで悉く失敗したというのがあって、ちゃんとフィールドワーク的に郷に従った上でいろいろ見通して行動していかなければ何も動かせないのだなと反省期なのです。毎回わざわざブログには書いていないけれど。

余談ですが、セミナーは楽しかったです。スピーカーとコメンテーターはとても面白い発表、議論を提供してくださって、知見も広がったし、新しい方法論の可能性さえ気づかせてくれる刺激的なものだった。参加者による議論も懇親会まで続くほど盛り上がって、成功だったんじゃないでしょうか。

その他参考