日本語に訳すなら「参照表現」か。例えば、固有名詞(Proper noun)である London や、英語でいう定冠詞付の名詞である the apple みたいなのは現実世界のあるものを指している。ウェブの世界ではウェブのドキュメントが参照先で無い限り実世界の参照先を直接指せない。LODでは 303とかハッシュURIを使うことでその問題を解決するという合意が為されている*1。Entity Linking では URI を含め、データベースの識別子と結びつけるタスクである。そういう意味では Named Entity とは近い概念ながら、the apple を Named Entity とは言わないだろうから、もう少し広い概念だと考えられる。
参考文献:
- Referring expression - Wikipedia, the free encyclopedia タイトルそのままのWikipedia記事。
- Sense and reference - Wikipedia, the free encyclopedia フレーゲの Sinn と Bedeutung の訳語としての Sense と reference について。簡単に言えばsence は物の指し方に根差す<意味>を表し、reference は指されている物を<意味>として指している。…とは言っても理解は不十分なのでもう少し調べた方がイイ。
- 物体の集合関係を含む参照表現の解析 実世界の物と結びついている概念である参照表現はロボットの設計に重要である。「3つのうちの右の玉」みたいな参照表現で物体を同定する研究があったりする。