Drafts

@cm3 の草稿置場 / 少々Wikiっぽく使っているので中身は適宜追記修正されます。

地域研究に関わる図書分類について~図書館情報学的なお勉強

京都大学の地域研究関連4部局関連の図書室+附属図書館の分類

一部うろ覚えなのであとでちゃんと調査する。前回はゲストの案内がメインだったので自分の研究メインで調査する必要あり。特に旧ソ連関係。JETROアジア経済研究所の図書館も行った際にちゃんとメモしておけばよかった…。

附属図書館

CIAS図書室の山口さん曰く8-9millionくらい蔵書あるんじゃないかなとのこと。NDC+NDLC。

地域研究統合情報センター 図書室

8割以上が民博からの引き継ぎであるため、分類もそれに依拠している。 地域ごとにまとめられているが、NDCも使っている。

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 (ASAFAS) アジア図書室

NDCを用いている。COE関連の書籍は附属の地下。NDLCとIDで管理している。Jawiで書かれた本を探すのは苦労した。Jawiという言語タグは存在せず(だって言語としてはBahasa Malayuだからな、文字がアラビア文字でその組み合わせという探し方ができない)、たまたまキーワードにJawiと入力して、言語でマライ語を指定したら1つ見つかった*1

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 (ASAFAS) アフリカ図書室

NDCを用いている。

京都大学東南アジア研究所図書室

ここが一番こだわりを感じる。逆に言えば、独自すぎると暗に他の館の方がおっしゃるほど。もともと設立時に教員(つまりLibrarianではない)で議論してきめた分類が元になっている。そのため、地域に関しては古さも目立つ、シンガポールがマレーシアの一部だったりね。しかし、独自のトピック分類による精緻度はピカイチ。柴山先生の研究で石井コレクションの分析に用いられたというのもうなずける。本の種類、トピック分類、地域の3軸で分類しているという印象を受けたが、もう少し精査したい。

基本的な用語群

NDL

国立国会図書館 National Diet Library 使う・つなげる:国立国会図書館のLinked Open Data (LOD)とは | 国立国会図書館-National Diet Library LODも推進中

NDC

日本十進分類法 Nippon Decimal Classification

これはNDLのではない。日本図書館協会分類委員会が改訂を行っている。

日本十進分類法(NDC)新訂9版分類基準|国立国会図書館―National Diet Library ついこないだ10版がでたがとりあえずウェブにいろいろあるのは9版の情報。日本十進分類法 - Wikipedia

NDLC

国立国会図書館分類表 National Diet Library Classification アルファベットと数字のやつ 国立国会図書館分類表|国立国会図書館―National Diet Library

NDLSH

国立国会図書館件名標目表 National Diet Library Subject Headings

ウェブ版もある→Web NDLSH

Web NDLSHからの変更点 « Web NDL Authoritiesについてというわけで Web NDL Authorities に統合されている

Web NDL Authorities

国立国会図書館で作成し、 維持管理する典拠データを一元的に検索・提供するサービス」 Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス) 国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)|国立国会図書館―National Diet Libraryにある関連文献も読みたい。

典拠とはいったい何ぞやと言われれば、書誌情報に含まれる各種の主題(著者・件名など)やその他の概念について、一貫した見出し・識別子を付与し、適切な相互参照を指示した情報(典拠ファイル)を維持管理する行為およびその方法論のこと を典拠管理と呼ぶので、書誌のオントロジーだと思えば良い。

BSH

基本件名標目表 Basic Subject Headings

LCSH

米国議会図書館件名標目表 Library of Congress Subject Headings

LODクラウドに載っていたのでLOD化されているはず

MARC

機械可読目録(MARC、MAchine-Readable Cataloging)は、図書館情報学に関わる規格。MARC規格にはMARCフォーマットと関連文書があり、書誌情報や関連情報を機械が読める形式で表現し通信するための規格である。定義されている書誌データフォーマットは、1960年代にアメリカ議会図書館の Henriette Avram が開発したものである。また、コンピュータ同士が書誌情報を交換し利用し解釈するための通信プロトコルを提供している。そのデータ要素は、今日のほとんどの図書目録の基礎となっている。 (中略) 国会図書館で国内統一規格をも目指し作られたJAPAN/MARCであったが公共図書館での採用はほとんど進まず、民間会社が作った複数のMARCが分立する状態となっている。(詳しくはこの項を参照の事)

from 機械可読目録 - Wikipedia

例:

=245 10‡aFantasien op. 116‡h[sound recording] =‡bFantasias ; Intermezzi op.
 117 ; Klavierstücke op. 118 & 119 = Pieces for piano /‡cJohannes Brahms.

参考:

NACSIS-CAT

NIIの提供している日本最大の総合目録。ウェブサービスとしてはWebcat各シリーズを経て現在は CiNii Booksから書誌情報を検索することができるようになっている。またもちろんAPIも提供されているので「大学図書館API」が欲しけりゃ CiNii Books がいいだろう。

CiNii Books

カーリル

図書館のAPI

既に上で紹介した

以外に Web OPACOpenSearch や OAI-PMH をサポートしている?そんなことは無くて拡張モジュール入れなきゃいけないのかな。

国会図書館APIに関する文書

Dublin Core

FRBR

ファーバーと読む。書誌レコードをモデル化しているので、Linked Data 界隈でも名前を聞く。

参考:

図書館LODの活用例

Lodopac : simple Linked Open Data OPAC British LibraryUniversity of Cambridge の図書館のsparql エンドポイントを使って opac 的なものを作るシンプルなサービス。発想はよく分かるが Romeo and Juliet を検索しても一件も出てこないので動いていないのかな?

各国国立図書館のウェブサイト

Linked Data化が進んでいるものは、MLAとリンクするデータ 各国図書館の書誌・典拠グラフを中心にという神崎さんのスライドにまとまっている。

タイ

たまに謎のおねえさんの写真がででーんと出る。

f:id:cm3ak:20150806025649p:plain

http://www.e-service.nlt.go.th/home/ から辿れるが、パーマリンクは無い模様。

Research Libraries Group

2006 に OCLC に統合された図書館連合。

参考資料

このような Grossary 記事は末尾に書くと対応が全く分からないので、できるだけ個々個別記事に置いている。

*1:COE-WA 167.32 91079551